どきどきするのはしかたない
少しだけの昼寝のつもりが、気がつけば1時間近く寝ていたようだった。
夕べあまり眠れてなかったから、仕方ないといえば仕方ないかな。
課長も同じ頃起きたようだった。
欠伸をして、笑っている。
…こんな気の緩んだところも見れてしまうんだ。
「仙台の七夕祭だけど、商店街になるべく近いところに宿泊出来るように手配しておくよ。
あと新幹線もな。
早めじゃ無いと世間は夏休みだからなぁ」
旅行の事、任せっきりでいいのかな。
「何もかも俺の責任でしておくから心配するな?
涼葉は一緒に行ってくれるだけでいいから」
「はい、すみません。有難うございます」
「ん、よろしい」
抱き寄せられた。
「はぁ、昼間のこんなのは…ドキドキするな」
課長…、私はいつもですよ。
「いや、シてる時がドキドキしないなんてそれは違うぞ?
何て言うか、こういうのはまた別物のドキドキだ」
フフ、課長も私と同じかな。つき合って徐々にしていく事が、後からになったから。
何だか、やる事なす事、新鮮だから…、一々ドキドキしてしまう。
…あ。頬に手を添えられたと思ったら唇が触れていた。
「…したくなった、…涼葉」
え、…課長。ズキンとした。もう身体が動かせない。
横向きに正面から抱きしめられていた。
また唇が触れた。