どきどきするのはしかたない
朝、後ろから私を抱きしめ眠っている七草さんからそっと離れ、自分の部屋に帰った。
…私、…。前に進まないといけない。
もうこれは決めて帰って来た事だ。
会社に行き、無心で仕事を終わらせ、就業時間が過ぎると、約束してあるカフェに向かった。
待ち合わせの相手は先に来ていた。
中に入った私を見つけると立ち上がって少し手を上げた。
頭を下げ挨拶をして向かいの席に座り、淡々と話を進めた。
確認してくださいと言われ書類を見せられた。これが…示談書だ。
記入されている金額はどうでもいい。
書類の文面に目を通し、最後に署名、捺印をした。
自分の事ではあるけれど、はぁ、一人でこんな事、大丈夫なんだろうか。
こっちだって本来なら弁護士とか居た方がいいに決まってる。…今更だ。
最後に、承諾して頂き有難うございました、と、ほっとした感じで言われ、あぁ、この人も、これが仕事だからしているんだと、そう思った。
まともな感覚の人間なら、こんな事をするのはどこか辛いだろうなと思った。貴方も、仕事を続けるには仕方ない、長い物には巻かれろなんですね、と。
店の外に出て頭を下げ合った。
手を出されて握手を求められた。
…あ。無事解決の?でしょうか。
理由はどうでも、嫌では無かった。出された手を握った。
あー、私もこれで、何もかも終わりにしよう。もうこの事故の事は考えない事にする…。じゃないとここまでした意味が無い。
そのきっかけを貰った気がした。
もう一度軽く頭を下げ、左右に別れて歩き出した。
携帯を取り出した。
【約束通り、今、示談が成立しました、終わりました】
送ったメールに返事は来なかった。
…私、…。前に進まないといけない。
もうこれは決めて帰って来た事だ。
会社に行き、無心で仕事を終わらせ、就業時間が過ぎると、約束してあるカフェに向かった。
待ち合わせの相手は先に来ていた。
中に入った私を見つけると立ち上がって少し手を上げた。
頭を下げ挨拶をして向かいの席に座り、淡々と話を進めた。
確認してくださいと言われ書類を見せられた。これが…示談書だ。
記入されている金額はどうでもいい。
書類の文面に目を通し、最後に署名、捺印をした。
自分の事ではあるけれど、はぁ、一人でこんな事、大丈夫なんだろうか。
こっちだって本来なら弁護士とか居た方がいいに決まってる。…今更だ。
最後に、承諾して頂き有難うございました、と、ほっとした感じで言われ、あぁ、この人も、これが仕事だからしているんだと、そう思った。
まともな感覚の人間なら、こんな事をするのはどこか辛いだろうなと思った。貴方も、仕事を続けるには仕方ない、長い物には巻かれろなんですね、と。
店の外に出て頭を下げ合った。
手を出されて握手を求められた。
…あ。無事解決の?でしょうか。
理由はどうでも、嫌では無かった。出された手を握った。
あー、私もこれで、何もかも終わりにしよう。もうこの事故の事は考えない事にする…。じゃないとここまでした意味が無い。
そのきっかけを貰った気がした。
もう一度軽く頭を下げ、左右に別れて歩き出した。
携帯を取り出した。
【約束通り、今、示談が成立しました、終わりました】
送ったメールに返事は来なかった。