どきどきするのはしかたない
「眠れてるのか?」
「え?」
ご飯もほぼ終わりかけていた。
「熟睡、出来ているようには見えないけど」
「熟睡は出来てなくても、疲れて来たら、ある程度、眠れるように出来てますから」
「確かに。どうしようもないくらいになったら体が眠りたがるだろうけど」
眠れてません、なんて、はっきり言い切ったら、また何を言われるやら、…されるやら。
「私、考えれば考える程、適当で頑張らない人間なんだって…。自分の思うようにしかしたくない、そんな人間なんだなって。
だったら、良くないところ、少しでも、変わるようにしようとすればいいのに、それが出来ない。しようとしないんです」
「だから我が儘なんだろ?」
「…はい。とても我が儘です」
「そんな事は、…課長だって知ってて、その上での、まぁ許容範囲だと思ってるだろ?
その事で、何か言われたのか?」
「言われたというか、…だからって無しにしようとは言われてないです」
「だろ?課長にしてみたら大した事とは思ってないからだ。
気にするのは、愛徳が好きを改めて考えたからだろ?
このままじゃいけない、でも、これが私で変われないって」
「…はい」
おっしゃる通りです。
「そりゃあさ?ちょっとでも変わろうとして頑張るのも可愛いと思ってくれるだろ…。
でも、無理して楽しくなくなるんなら意味ないだろ。私は私ですって、開き直っとくしかないだろ。
それがいいのか良くないのかは、当事者がお互いに感じる事だから」
「…初めはそれで良くても、その内、そんな部分が嫌になるかも知れない…」
「かも知れないな。…所詮俺には他人事だ」
…ですよね。壊れようが…私と課長の事ですから。