俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~

(なんでこんなことになったの?)
塔子はベッドに入っても眠ることができなかった。

食事の後、なんとか平静を装ってはいたが、内心は穏やかではなかった。
この10年、一生懸命感情を出さないようにしてきたのは、この為だったのか?というぐらい全神経を総動員して、ポーカーフェイスを決め込んだ。

食事の片づけの間に先に大輔にお風呂に入ってもらい、入れ替わりにお風呂に入ると、そのまま寝室に逃げ込んだ。

大きくベッドの上で溜息をついた所に、コンコンという音と共に、「塔子ちょっと」という声が聞こえた。
反射的に起き上がり、ドアの方を見た。
ドクンと心臓が音を立てた。

(寝たふりする?)

ドキンドキンと大きくなる胸の音を聞きながら、じっと扉の向こうに目を向けた。

「塔子。寝た?」
大輔の少し困ったような声に、少し息を吐くと、そろそろと立ち上がりドアの前まで来た。

「どうしたの?」
ドアの外に向けて声を掛けた。
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