俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
『ねえ、なんでダメなの?あたしのこと嫌いなの?』

『ガキが色気づくには早いんだよ。腕に手を回すな。このエロガキ』

(そうそう。学ランの少しあいた襟元にドキドキしたっけ……本当にただのエロガキかも……)
塔子は自分の過去を思い出し、うんざりするように天井の電気を見つめた。

(あれ?それで結局してくれだんだっけ?)


『ねえ、だいちゃん、チューしてよ、友達の中でしたことないのあたしだけかも!』

(そうだ。中学の時は結局してくれなかったんだ……。高校2年の夏まつりの帰りだ!無理やり大学生のだいちゃんに頼み込んで夏祭りに付き合わせたっけ……)

『お前、まだそんなこと言ってるの?』

(呆れた顔してたな……)

『じゃあ、もういい!クラスの男子にでも頼むから!』

(その時の驚いた顔……初めて見た顔だったかも)

塔子はクスっとベッドの上で思い出し笑いをした。

(思い出しちゃった……。私のファーストキス。その後、何も言わず触れるだけのキスをしてくれたっけ……。嬉しくて舞い上がってたな…。そして、そのすぐ後だ!あのキスシーンを目撃したの……)

塔子はその事を思い出して複雑な気持ちになった。

(私にキスしてすぐに他の女とキスすることないのに……。嫌がらせだよね。それって……。髪の長い綺麗な女の人だったな。大人の…。それと私とは違う大人のキス……)


――――現実って怖い……。
< 42 / 147 >

この作品をシェア

pagetop