俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
リビングに行くと、ソファには大輔がもう起きて座っていた。
手には、マグカップを持っていた。

「塔子、おはよう。ゆっくり眠れたか?」

「おはよ。ごめん。すぐ朝食作るから待ってて…。」
塔子はそれだけ言うと、洗面所に向かった。
顔を洗い、簡単に化粧をし、部屋に戻るとラフな格好に着替えた。

リビングに戻ると、ダイニングテーブルにはサラダに、パン、ベーコンエッグと朝食が並んでいた。

「勝手に使ったぞ。」
驚いている塔子をよそに、慣れた手つきでコーヒーを注ぐと椅子に座った。

「何ぼーっとしてるんだ?冷めるぞ。」
新聞に目を通しながら、当たり前のように声を掛けた大輔に、

「ご飯作れたんだ…。」

「おい?そこ?どれだけ一人暮らししてると思ってるんだよ…。おいしそうとかそういう感想ないのかよ。」
ぶつぶつという大輔につい笑みがこぼれた。

「おいしそうだよ。ありがとう。」
素直に言葉が零れ落ちた。

ハッと口を押えた塔子を見て、大輔は優しく笑みを浮かべた。
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