俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
塔子もサラダを口に入れると、ぼそっと呟いた。
「会いたくなかったな」

「会いたくなかったんだ?」
その言葉に、友里は特に表情を変えずに聞いた。

「会いたくなかったよ。あの頃のバカみたいな自分には戻りたくないもん」

「会ったら、戻るって思ってたんだ」
友里の確信をついた問いに塔子は言葉に詰まった。

「それは……。そういう可能性も否定はできないってことで……」
友里は、じっと塔子を見ると、

「それで?会ってみてどうだったの?剥げてたとか、デブになったとか、嫌いに慣れる要素があればいいんじゃない?」

「友里、あのだいちゃんに限ってそんなことあると思う?」
今度はジロリと塔子が友里を見た。

「まあ、あの大輔さんだもんね……。ある訳ないか。相変わらずイケメン?」

「うん。会社の女の子が見るたびに大騒ぎだよ」

そこへ、キノコのピザと、アボガドのクリームスパゲティが運ばれてきた。
慣れた手つきで、塔子は取り分けると、友里に渡した。
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