俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「ありがとう。でも、この10年でポーカーフェイスは上手くなったけど、塔子の女らしさや、優しさや、傷つきやすさは変わってないよね」
友里はフフッと笑いながら言うと、受け取ったパスタをクルクルとフォークに巻き付けた。

『塔子は変わってない』大輔の言葉を塔子は思い出して、複雑な気持ちになりため息をついた。

「それは、一部の人だけにだよ」

「まあそうかな。でも、恋愛にまで感情を出さないから、長続きしないんじゃないの?いつも最後に言われる言葉は一緒でしょ?俺のことホントに好き?そんなニュアンスだよね。いつも」


友里の言う通り、『ホントに俺の事好き?塔子の気持ちがわからない。なんでいつもそんなに冷静なの?』
別れ際に言われるセリフはだいたい同じような言葉ばかりだった。

「昔の自分を封印するときに、そういう感情置いてきたのかもね」
少し寂しそうに笑いながら、塔子は友里に言った。

「それで?大輔さんとは話したの?」

「話したって言うか……特に何をって訳じゃないけど……。今日もうちにいるよ」
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