その笑顔が見たい
会社の最寄りの駅は地下鉄とJRと二つある。
JRの駅に近い並木亭は、女性向けというよりはサラリーマン御用達のような飾り気のない飲み屋。最初に柳さんに連れてきてもらってから気に入って来る店だ。何が気に入ってるってとにかく安いし量が多い。俺が酔いつぶれて「はーちゃん」とうっかり言ってしまった店でもある。
生ビールど枝豆、エイヒレの炙り、刺身の盛り合わせと定番のおつまみを前にワクワクした目で桜木が質問して来る。
「でさ、翔ちんのはーちゃんとはどうなったの?」
「どうにもなってない」
「だって弟さんとは再会できたんでしょ?」
「うん」
「じゃ、なんで?」
「忙しいんじゃねーの」
「翔ちんが会いに行けばいいじゃん、そんなに忘れられないんだったら」
「桜木…俺、お前にどこまで話してる?」
「幼い頃から大好きだったはーちゃんちが高校生の頃、突然、引っ越して、音信不通だったのに弟さんがK大学病院に勤めていて偶然会ったとこまで」
ほとんど喋ってるじゃねーかよ。
JRの駅に近い並木亭は、女性向けというよりはサラリーマン御用達のような飾り気のない飲み屋。最初に柳さんに連れてきてもらってから気に入って来る店だ。何が気に入ってるってとにかく安いし量が多い。俺が酔いつぶれて「はーちゃん」とうっかり言ってしまった店でもある。
生ビールど枝豆、エイヒレの炙り、刺身の盛り合わせと定番のおつまみを前にワクワクした目で桜木が質問して来る。
「でさ、翔ちんのはーちゃんとはどうなったの?」
「どうにもなってない」
「だって弟さんとは再会できたんでしょ?」
「うん」
「じゃ、なんで?」
「忙しいんじゃねーの」
「翔ちんが会いに行けばいいじゃん、そんなに忘れられないんだったら」
「桜木…俺、お前にどこまで話してる?」
「幼い頃から大好きだったはーちゃんちが高校生の頃、突然、引っ越して、音信不通だったのに弟さんがK大学病院に勤めていて偶然会ったとこまで」
ほとんど喋ってるじゃねーかよ。