その笑顔が見たい


「柳さん、宮崎さんってどんな子ですか?」


「どんな子って?あー、お前、ついに社内にも手を出す気か?」


「真面目な質問です。仕事上の」


「あ、そっ!そうだな…仕事はできるんだけどな、人の上下をつけたがる子だな。自分より劣ってると思えば見下す、上だと思えば媚びを売る」


「人によって態度とか変える?」


「あるな」


「なるほど」


「何?アシスタントで欲しい?」


「いや、いらないです」


宮崎がどういう人間か今の説明で欲しいと思うわけないだろというツッコミはしない。
柳さんも面白半分でからかってるだけだと思ってたから。


「あ、そっ!」


柳さんは意味深に笑っていた。
それから2年後、自分の専属アシスタントになるとは当時は思いもしなかった。

宮崎は食堂での怒号を俺が聞いていたなんて知らないのだろう。
何食わぬ顔でアシスタントをしている。
俺の中ではあの日の彼女の態度は最低で最悪だった。


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