王様と私のただならぬ関係
 

 
 さあて、今日は早めにお風呂に入ったぞ。

 家に帰った明日香はコンビニ弁当で夕食を済ませ、七時には風呂に入っていた。

 テレビを見ながら、コンビニで買ってきた、抹茶スイーツを堪能する。

 これはこれで結構幸せだな、と思えた。

 葉月の電話を期待して待っていられるのも嬉しい。

 いや、かかってくるかどうかは知らないが。

 少なくとも、かけてくれる気はあるようだとわかったから、それだけでも気が楽だった。

 よし、一応、寝るときも、スマホ枕許に置いて、すぐ出られるようにしとこう、と思いながら、バラエティ番組を見て、あはは、と笑ったとき、いつでも鳴ったらわかるように、スイーツの横に置いていたスマホが鳴った。

 あ、葉月さんだ。
 今日は早いな、と思いながら出ると、
『明日香、晩ご飯はもう食べたか?』
と訊かれる。
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