王様と私のただならぬ関係
 彫像でお面な人は、あの女性と話している。

 可愛い人です。

 それはいいんですが、後ろを通るとお邪魔なような、と思ったとき、彼女の方が気がついた。

 こ、此処は、素早く通り抜けた方がいいですっ、と早足で後ろを通ろうとしたが、目はあのお面を見てしまっていた。

 すると、何故か、彼女が頭を下げてくれたので、下げ返す。

 おっ、お邪魔はしませんっ。
 大丈夫ですっ、と思いながら、明日実は駆け抜けた。





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