キミと秘密の交換恋日記
購買の前までやってくるとみんなががっくりと肩を落としてる様子だった。

輪の中心に隠れるようにしているわたしには外で起こっていることは男子たちの身長の高さでよくわからないんだ。

外で起こっている様子をどうにかして見ようと、アレイとナンタカの間からわたしは顔を出して確認した。

――こういうことか。

どうやら彼らがガックリと肩を落としていた原因は購買のパンが売り切れていることだったらしい。

そんな中、今日転校してきたばかりのアレイだけはケロッとしていて何とでもなさそうな態度だった。

わたしはそんなアレイに駆け寄り声を掛けてみた。

「アレイは平気なの?」

頑張ってアレイの視界に入るようにわたしはアレイを見上げ頑張って背伸びをしてみる。

アレイはわたしに目を合わせようとせず、前を向いたまま『初日だから弁当持ってきた』と一言いい切った。

アレイの答えに周りのみんなからは『オーッ』とそろって歓声が沸きあがる。

「俺、なんか楽しそうだったから着いてきただけー。」

そんなこと言っているアレイはこのグループのムードメーカー的存在になっている。

「ってことは、アレイ以外の皆はお昼抜き?」
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