キミと秘密の交換恋日記
わたしのことを面白いと思ったのかもしれないし、可愛いと思ったのかもしれない。または逆に、変なヤツと思ったのかもしれない。

お互いあのまま、会話もせず板書だけをして午後の授業は終わっていったんだ。



「あー、終わった。終わった。」

授業がすべて終わり、帰宅部のアルバートが伸びをしながら言う。

「お前はあと帰るだけだろ。おれ等まだ部活あるんだぜ？」

アルバートに強くそう言ってるのは、軽音部で筋肉を極めているというナンタカだった。

「オレ、部活の道具出さないと。先に行くわ。」

そう言いながらサッカー部でグループの中のイケメン担当でモテるウーミンが手をひょいっと挙げながらグラウンドへ続く階段の方へと走っていく。

「俺も、ベースのチューニングしたいからそろそろ行くわ。ドラム担当の美乃里センパイの楽器運びも手伝わないとだし。」

ナンタカもそう言って音楽室へ続く階段の方へ行ってしまった。

「アルバートじゃあね！」

笑顔でアルバートを見送ると、美術部のムーンとリッキュンが顔を見合わせて『俺たちもそろそろ行こうか。』と話し合っている。
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表紙・目次

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