キミと秘密の交換恋日記
「遅めのおやつって感じかしらね。家に帰ったらまたお母さんがごはん用意してるから。女の子は男の子と違ってそんなに食べれないのよ。男の子にチョコレートパフェっていうのも合わないんだけどね。」

そう言いながら長谷川先輩は立ち上がる。

多分、そのまま帰るのだろう。

長谷川先輩が立ち上がるとバドミントン部の部員たちは全員そろって長谷川先輩に『お疲れ様でした。』と挨拶をする。

わたしとアレイも変える準備をしている長谷川先輩に頭を下げ、『お疲れ様でした。』と声を掛けた。

長谷川先輩は何も言わずにかっこよく去っていく。

隣に座っていた烏丸くんにアレイが『いつもこんな感じなんですか?』と聞いた。
烏丸くんはただ黙ってうなずいたんだ。

わたしはアレイの腕をつかみ、空気を読んで『そろそろ私たちも帰ろう』と声を掛ける。

アレイはわたしの顔を見てただうなずいた。

わたしとアレイが鞄を手に持つとバドミントン部の部員全員がまたわたしたちへ『お疲れ様でした。』と声を掛けてくれるんだ。

わたしはアレイの腕をつかみ急いで店を出た。



店を出るとわたしは今までで一番重いものを引きずった後のように息を切らした。

たしかにアレイはわたしが生きてきた中では一番重たいものだったかもしれない。
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