キミと秘密の交換恋日記



翌朝、わたしはいつもより早く起きて自分の持っていく弁当の他に大きな弁当箱を出して学校に持っていくための弁当を作っていた。

その弁当箱はわたしが小学生の時、運動会に持っていた弁当箱で何年ぶりに出したのだろうか。

――みんな男の子だからこのくらいの大きさのお弁当食べれるよね?

ウキウキと気分を弾ませながらおにぎりを6つとわたしの分を握った。

「ちょっと小さすぎるかなぁ」

わたしが握ったおにぎりをみてそんなことを呟く。

でも、わたしの手ではこのくらいのおにぎりを握るのが精一杯なんだ。

「まあ、いいか。」

そう呟いたのは、多分今日も彼らは誰かしらからおかずなどをわけてもらうハメになるから。

できたお弁当に蓋をして鞄の中に入れて学校に行く準備を始めた。

今日はみんなの顔がよく見えるように前髪をヘアピンで止めてみる。

だけど、自分の顔の残念差にヘアピンを外してしまった。

だって、クラスの女の子たちにわたしの顔見られるのが怖いから。

見た目にもわたしは自信がない。
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