キミと秘密の交換恋日記
リッキュンはウンウンとうなずいてわたしに説明をする。

「タカシは筋肉と楽器のことしか頭にないんだ。だから勉強もできない。」

わたしがリッキュンの言葉に納得していると、ムーンがナンタカに誤解を招くようなことを聞いていた。

「アイミン持った感想はどうだった?」

ナンタカはわたしの顔をジッと見つめた後ムーンに答えた。

「オレサマの力だと軽いぜ。アイミン3人くらい持てる。」

――ナンタカ~。その話は答えなくてもいいところだよ?

わたしはそんな気持ちを表情でナンタカに伝えようとするがナンタカのバカさはわたしの表情を読み取ってくれないほどだった。

「おはようアイミン。」

わたしの左から少し高めの男の子の声が聞こえてきた。

この声はアレイの声。

わたしはアレイの方を向いて『オハヨウ。』と返す。

「アイミンたち何を朝から話してたの?」

アレイがムーンに向かってそう尋ねた。

ムーンはアレイに朝のことを説明する。

「タカシがさ、朝からアイミンを横抱きにして俺たちの前に現れたんだよな。びっくりするぜ。」

アレイはその話を興味なさげに聞き流している。

「それはびっくりするな。朝から心臓に悪い。優の寿命が縮んだらどうするんだよ。」
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