キミと秘密の交換恋日記
アレイはムーンのことを言っているけれど、わたしも寿命が縮まった気がする一人である。

アレイがみんなで笑い合っている中、わたしは昨日の帰りに起こった出来事を思い出していた。

躓いて転びそうになったわたしを咄嗟に助けてくれたアレイ。

もしも、あの場にみんながいたとしたら、それでもみんなは驚いてしまうのだろうか。

驚くよね?驚きますよね?

わたしが転びそうになった時点でみなさん動揺しちゃいますよね?

そんなおっちょこちょいなわたしをアレイが助けるシーンなんて見れば、わたしの周りにいる男子は興奮しちゃいますよね。

だって、この人たちそういう人間なんですから。

アレイがわたしの頬に手を当てただけで興奮する人間なんですから。

「ね、ねえ。校門閉まる前に行こう?」

わたしが頭の中で動揺している中で発した言葉だった。

昨日までのわたしは朝、こんなことで遅刻をするなんて考えられなかったから今も早く教室に行きたいんだ。

「だな。アイミンは毎朝遅刻しない真面目ちゃんだからな。」

ナンタカがわたしの頭に手を置きそう言った。
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