キミと秘密の交換恋日記
「へ?」

ナンタカの言葉に思わず聞き返してしまう。

だって、真面目とか言われたことがないんだもん。

わたしは寄り道をしながらタラタラと行くより、一人で真っすぐ学校へ向かった方がいいと思っているだけだから。

「だってアイミンいつもさ、本読んでるんだもん。話しかけにくいよ。」

ムーンもナンタカに続くようにそんなことを言ってくる。

「え?」

ムーンの言葉も気になってまた聞き返してしまうわたし。

「おれ等さ、教室の隅っこに大人しくてかわいい子がいるっていつも見てたんだよ。」

リッキュンまでもがそんなことを言うからわたしの脳内は疑問に溢れ、爆発しそうになっている。

「え?そしたら、みんなはグイグイくる女の子より控えめでシャイな女の子の方がタイプなの?」

言葉を選んだ結果こんな言葉がわたしの口から出ていた。

わたしの言葉にみんなが揃ってうなずく。

「まぁ、ウミがモテてるところ見たらそう思っただけだからな。」

「ウミに近づいてくる女子の中には勘違いをしてコワイやつもいるからな。」

「ウミも大変だなっていつも見てる。イケメンには憧れるけどさ、やっぱり愛するのは一人だけで十分なんだよ。」
< 74 / 81 >

この作品をシェア

pagetop