空の色をおしえて





ピピピッ、ピピピッ……


その時、秋人のポケットで携帯電話のアラームが鳴りだした。


「やべ、俺そろそろ当番だわ」

慌てて携帯電話を取り出して電子音を止める。


「そういえば、秋人のクラスは何やるの?」


「あ~、……喫茶?でも来なくていいよ」


「なんで?この後交代だから、隼人君誘って行くよ」

秋人のウェイター姿はさぞかしかっこいいだろうなと想像する。

そしてまた女の子にモテちゃうな……。
まぁ今更動揺しないけど。


「いや……まじで来ないで」



「?変なの~」

さっきまで上機嫌はなんだったのかというくらい、突然のテンション急降下。




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