春が来たら、桜の花びら降らせてね
「ううん、180度変わった」
「どんなふうに?」
「こうして、みんなと出会って……もっと話したいって思えるようになったんだ」
話すことは怖いけれど、夏樹君になら話せる。
私の気持ちを、どうか受け止めてほしい。
重いかもしれないけれど、傷つけるかもしれないけれど、君には隠しごとをしたくないって思う。
「みんなに助けられるたび、ありがとうって言えないことがもどかしくて、苦しくなる。辛い時に辛いって言えないのは、ここがものすごく痛くなる……」
胸を押さえて、これまでの辛い過去を思い出すと、泣きそうになった。
誰にも受け入れられない、孤独なあの日々は、私を今も苦しめる。
「冬菜……」
胸に置いた私の手に、夏樹君の手が重なった。
私を労わる気持ちが伝わってきて、それだけで救われたような気持ちになる。
「話せないことは苦しいから……」
「うん」
「私でよければ、辛い気持ち、吐き出してもいいんだよ」
そう笑えば、夏樹君はくしゃりと泣きそうな顔をした。
そして、おずおずと私に尋ねる。