イケメン兄の甘い毒にやられてます
「…ただいま…って、寝てるか…ん?」

ダイニングテーブルの上には、一人分の夕食、それにはしっかりラップがなされている。

寝てるにしては、リビングの電気は付きっぱなし、テレビまで。

だらしないコなのか?何て思いながら、リモコンを取りに行く。

「…あ」

ソファーの上には、毛布の塊。ピンクの花柄のカワイイ毛布。夕陽のだろう。

…ところで、夕陽は何処に行った?

モゾモゾ。

毛布の塊が動いた。

圭吾はゆっくりと、毛布をめくってみる…と。

「…いた…こんなところで寝…て…」
「…ママ」

寝言…閉じられた目尻には、涙の跡。

「…夕陽」

涙を拭って、抱き上げた時だった。

夕陽は圭吾に抱きついた。

その行動に、不覚にもドキッとしてしまった圭吾だったが、夕陽を落とさないように、しっかりと抱き上げた。

夕陽をそのまま、部屋につれていき、ベッドに寝かせると布団を被せた。

「…おやすみ、夕陽」
「…んー…」

泣き顔の寝顔は、いつの間にか、安らかな寝顔に変わっていた。

…。

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