イケメン兄の甘い毒にやられてます
…次の日の朝、目が覚めた夕陽は、思わず飛び起きた。

「…ここどこ?!」

辺りをキョロキョロ見渡す。…セミダブルのベッドに、落ち着いた色合いのデスク。その横には大量の医療用の本が詰まった本棚。

…そう言えば、夜中、誰かにすり寄った気がする。

…誰かが夕陽を抱き締めてくれたのも、体がしっかりと覚えている。

起き上がった夕陽はデスクの上に置かれた白衣に目をやった。白衣の上には圭吾写真入り身分証。

…どうやらここは、圭吾の部屋で、夕陽は圭吾のベッドに寝ていたようだ。

「…なんで?」

ハッとした夕陽は部屋を飛び出しリビングへ。

でもそこには圭吾はおらず、ダイニングテーブルの上に置き手紙が。

『夕飯美味しかった、ありがとう。今夜は早く帰るから。何かあったら連絡して。090-2514-****

PS、寝顔可愛かった』

…夕陽の紙を持つ手が、震えた。

昨夜は圭吾と一緒に眠ってしまったことは紛れもない事実だと確定してしまった。

「…もう!うそでしょ?!」

…あれ?ハッとした夕陽は、再びさっきの部屋へ逆戻り。

病院内でいるであろう身分証と、白衣を忘れていってるではないか。

夕陽は急いで身支度すると、大学病院に急いだ。

…。

「…内科医だったよね」

まだまだ診察は始まっていない。受け付けもまだ開いていない。キョロキョロしながら歩いていると、婦長らしき人がめについて、声をかけた。

『すみません、内科医の神藤圭吾は、どちらにいますか?忘れ物を届けに来たんですが」

夕陽の言葉に、婦長らしき人は、圭吾がいる場所まで連れていってくれた。

…内科医局。
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