black×cherry ☆番外編追加しました
心の中で悲鳴を上げた。

あまりにも衝撃で、見た瞬間、声すら全く出なかった。

「あ、あの、これは」

「だからエサ。虫エサだ。・・・ああ。触れねえか、お嬢様は」

フン、と鼻を鳴らす感じで、馬鹿にしたような顔をされた。

なんだかちょっと悔しく思う。


(これで『できない』って言ったら、『やっぱりな』とか言って、ますます馬鹿にされる予感・・・)


それは悔しい。

私だって・・・と思った私は、全身に鳥肌を立たせながら、勇気を出して手を伸ばす。


(・・・え、えい・・・っ!)


なるべく感触を気にしないよう、きゃーきゃーと心の中で大騒ぎをしながらも、箱の中からエサをとり、用意された釣り針にぐさりとさした。


(きゃー・・・・!ううう・・・なんとか、できた・・・!)


指先には、ぞーっとする感触が残って思わず身震いしてしまう。

それでも、初めて釣り針にエサをつけれた達成感で、「できました!」と満足顔で黒崎さんに報告をした。

すると。

「・・・マジでつけた」

黒崎さんがクッと笑った。

予想外の反応で、私はポカンとしてしまう。
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