black×cherry ☆番外編追加しました
「咲良。ソロの曲は大丈夫そう?」
練習が終わって帰宅した後。
夕飯を囲んだ席で、ママがにこやかに聞いてきた。
囲むといっても、パパは仕事中なので、私とママの二人だけれど。
「うん・・・緊張するけど、練習通りにできれば大丈夫だと思う。あの曲は、教室でもずっとやっていた曲だから」
毎年、卒業生は全員、ソロで一曲演奏することになっている。
ソロ曲は自分で選曲するため、私は、バイオリン教室の先生と相談をして、ずっと好きだった曲に決めた。
「そう。それならよかったわ。早川先生もご家族も聞きに来るものね。新しいドレスも買ってあるし・・・あれで咲良の演奏を聞いたら、きっと先生惚れ直すわよ」
嬉しそうにママが笑った。
けれど私は、その笑顔に苦い思いを感じてしまう。
「やっぱり、咲良はピンクが似合うから。あのドレスにして正解だった。みんな、四年生だからって結構大人っぽい色を選ぶでしょう?でも、咲良はかわいい色が似合うもの。絶対に咲良はピンク!早川先生、すごく楽しみにしてるのよ」
「・・・」
なんとなく、人差し指の怪我を隠した。
そんなことをしなくても、ママは気づかないと思うけど・・・。
「あ、そうそう。それでね、コンサートの後、食事に行こうって話になったのよ。私たち家族と、早川先生のご家族で」
「えっ・・・」
練習が終わって帰宅した後。
夕飯を囲んだ席で、ママがにこやかに聞いてきた。
囲むといっても、パパは仕事中なので、私とママの二人だけれど。
「うん・・・緊張するけど、練習通りにできれば大丈夫だと思う。あの曲は、教室でもずっとやっていた曲だから」
毎年、卒業生は全員、ソロで一曲演奏することになっている。
ソロ曲は自分で選曲するため、私は、バイオリン教室の先生と相談をして、ずっと好きだった曲に決めた。
「そう。それならよかったわ。早川先生もご家族も聞きに来るものね。新しいドレスも買ってあるし・・・あれで咲良の演奏を聞いたら、きっと先生惚れ直すわよ」
嬉しそうにママが笑った。
けれど私は、その笑顔に苦い思いを感じてしまう。
「やっぱり、咲良はピンクが似合うから。あのドレスにして正解だった。みんな、四年生だからって結構大人っぽい色を選ぶでしょう?でも、咲良はかわいい色が似合うもの。絶対に咲良はピンク!早川先生、すごく楽しみにしてるのよ」
「・・・」
なんとなく、人差し指の怪我を隠した。
そんなことをしなくても、ママは気づかないと思うけど・・・。
「あ、そうそう。それでね、コンサートの後、食事に行こうって話になったのよ。私たち家族と、早川先生のご家族で」
「えっ・・・」