black×cherry ☆番外編追加しました
わかってる。
大学の勉強だって、卒論だって待っている。
習い事の料理もお茶もバイオリンも、もっとがんばらないといけないって、もちろんわかっているけれど。
(せっかくの夏休みだもん。少しくらい遊びたいよ・・・)
心の中で反論をする。
けれど、口に出すことは私にはできないことだった。
「大学のバイオリンサークルは、コンサートだって間近でしょう。もっとたくさん練習しないと・・・。今回はね、早川先生もお呼びしていますから。よく練習をしておかないとダメですよ」
(え?)
「早川先生、ですか?」
「ええ。ご家族もいらっしゃる予定ですからね。しっかりと練習をして、ステキな演奏を聞かせなさい」
(どうして、早川先生が・・・?)
突然出てきたその名前に、私は首を傾げてしまった。
早川先生は、羽白総合病院の外科医として働く20代後半の男性だ。
仕事ができると評判で、スマートな雰囲気を纏った、かっこよくて爽やかな、物腰の柔らかい医師である。
パパが、何度か家に招いたこともあったため、早川先生のことはもちろん知っているけれど。
(どうして、私のコンサートにわざわざ呼ぶの・・・?)
こんなことは初めてだった。
会ったことはあるけれど、ほとんど話したことはない。
それなのに、なぜ早川先生をお呼びするのか、そしてなぜご家族までもお呼びするのか、私にはよくわからなかった。
「早川先生ね、咲良と結婚してもいいって言ってくださっているの」
(えっ・・・?)
「早川先生なら、人柄もいいし将来有望だし・・・お家柄もいいでしょう。こちらとしては、今すぐにでもいいのだけれど。『咲良さんはまだ若いから』って、咲良が大学院を卒業するのを待ってくださるそうなのよ」
(!?)
「あ、あの、待ってください!結婚って・・・」
「いいお話でしょう?とりあえず、コンサートが終わったら、婚約だけでもしておこうと思うのよ。それでね、あなたのコンサートに来たことがないっておっしゃってたから。せっかくだからお誘いしたの」
大学の勉強だって、卒論だって待っている。
習い事の料理もお茶もバイオリンも、もっとがんばらないといけないって、もちろんわかっているけれど。
(せっかくの夏休みだもん。少しくらい遊びたいよ・・・)
心の中で反論をする。
けれど、口に出すことは私にはできないことだった。
「大学のバイオリンサークルは、コンサートだって間近でしょう。もっとたくさん練習しないと・・・。今回はね、早川先生もお呼びしていますから。よく練習をしておかないとダメですよ」
(え?)
「早川先生、ですか?」
「ええ。ご家族もいらっしゃる予定ですからね。しっかりと練習をして、ステキな演奏を聞かせなさい」
(どうして、早川先生が・・・?)
突然出てきたその名前に、私は首を傾げてしまった。
早川先生は、羽白総合病院の外科医として働く20代後半の男性だ。
仕事ができると評判で、スマートな雰囲気を纏った、かっこよくて爽やかな、物腰の柔らかい医師である。
パパが、何度か家に招いたこともあったため、早川先生のことはもちろん知っているけれど。
(どうして、私のコンサートにわざわざ呼ぶの・・・?)
こんなことは初めてだった。
会ったことはあるけれど、ほとんど話したことはない。
それなのに、なぜ早川先生をお呼びするのか、そしてなぜご家族までもお呼びするのか、私にはよくわからなかった。
「早川先生ね、咲良と結婚してもいいって言ってくださっているの」
(えっ・・・?)
「早川先生なら、人柄もいいし将来有望だし・・・お家柄もいいでしょう。こちらとしては、今すぐにでもいいのだけれど。『咲良さんはまだ若いから』って、咲良が大学院を卒業するのを待ってくださるそうなのよ」
(!?)
「あ、あの、待ってください!結婚って・・・」
「いいお話でしょう?とりあえず、コンサートが終わったら、婚約だけでもしておこうと思うのよ。それでね、あなたのコンサートに来たことがないっておっしゃってたから。せっかくだからお誘いしたの」