black×cherry ☆番外編追加しました
店員の女の子は、二人分の食器をさっと片付け、微動だにしない黒崎さんに声をかけた。

岡本さんが、「この方に詰めてもらって」と、指定したからだと思う。

「・・・ああ、別に。このままでいいです」

「えっ!?そうですか?女の子一人になっちゃいますけど・・・」

店員さんの視線の先には、入店を待つお客さん。

大学生くらいだろうか、チャラチャラとした雰囲気の、男の子二人組だった。


(・・・!あの男の子たちが隣になるの?)


私一人で、壁際で。

ラーメンはまだ半分くらい残ってる。

この状況で、見知らぬ男の子たちが二人隣に座るだなんて。

慣れない場所で、普段接しないタイプの男の子たちが隣になるのは怖かった。

「黒崎さん・・・」

助けを求めずにはいられなかった。

名前を呼ぶと、黒崎さんはチラリと私に目を向けて、あきらめたように舌打ち混じりの息をはく。

「・・・仕方ねえな・・・」

言いながら、コップを持って隣に移動してくれた。

私はやっとほっとする。

「すみません・・・ありがとうございます」

「・・・ああ」

その時、ちょうど黒崎さんのラーメンが運ばれて来た。

黒崎さんは、立てかけてあった箸をとり、無言ですぐに食べだした。
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