black×cherry ☆番外編追加しました
見つめられ、それだけで顔が熱くなる。

私は、再びいちごのムースを頬張りながら、ゆっくり気持ちを落ち着けた。

「大丈夫です。万一そういうことがあったとしても、私はお断りしますから」

「・・・どうかな。おまえは趣味が悪いから」


(ま、また・・・)


趣味が悪いとか。チャラチャラした男の人について行ってしまうとか。

それは本当に、悠翔さんだけだったのに。

「く、黒崎さんこそ・・・やっぱり年上がいいとかって、浮気をしたら嫌ですよ!」

むっとして、私も反論してしまう。

すると、ものすごい怖い顔でジロリと睨まれてしまった。

「するか、馬鹿」

「ば、馬鹿って!」

「したいとも思わねえよ。おまえよりいい女がいるわけねえだろ」

「えっ!?」

「・・・っ」

黒崎さんは、はっとなってすぐに顔を赤くした。

その様子に私も一緒に恥ずかしくなって、思わずつっこみを入れてしまう。

「く、黒崎さん、今日はやっぱりへんですよ!!」

「はあ!?うるせえ・・・!てめえが言わせたんだろうが」

「ええっ!?」

言い合いをしていると、お会計に向かう老夫婦に「仲いいわねえ」と笑顔で声をかけられた。

そこで二人ではっとして、顔を見合わせてうつむいた。

「・・・出るか」

「そうですね・・・」

黒崎さんのコーヒーも、私のパフェも終わったし。

私たちは、そそくさとお店を後にした。












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