black×cherry ☆番外編追加しました
「おめでとうございまーす!!」

パン!パン!パン!


(えっ!?)


突然のクラッカー音。

驚いて振り返ると、黒崎さんの身体にはたくさんの紙テープや紙吹雪がかかっている。

強面で、身体の大きなスーツ姿が、色鮮やかな様相に。

あまりにも突然起こった出来事に、黒崎さんは呆然とした表情だ。


(こ、これはいったい・・・)


何が起こったのかとハラハラドキドキしていると、どこに隠れていたのだろうか、ミカちゃんのようなかわいらしい女の子たちが現れて、黒崎さんの周りを拍手しながら取り囲む。

「お客様がご来場5万人目です!!おめでとうございまーす!!」

「「「おめでとうございまーす!!」」」

「は・・・?」

マイクを向けられ、完全に放心状態の黒崎さん。

なんだなんだと、周囲には人も集まり始めた。

「5万人目の来場者様が男性とは意外でした!しかもめちゃくちゃかっこいいです!!

とにかくおめでとうございます!!お一人でいらしたんですか?」

黒崎さんは、戸惑っていた。

けれど、反論だけは忘れずに、顔をひきつらせながら向けられたマイクに答える。

「まさか。連れの付き添いですよ」

そう言って、私のことを指し示す。

すると、女の子の一人が私の方に駆け寄ってきた。

「どうもこんにちは~。おめでとうございます!お連れ様、記念すべき5万人目の来場者に選ばれましたよ!」

「は、はあ・・・」

「よかったですね!今日はデートでいらしたんですか?」

「!?」


(デ、デートって・・・!)


にこにことマイクを向けられ、かあっと顔が赤くなる。

考えてもいなかったことに、かなり動揺したからだ。

「ち、違います・・・」

「あー。真っ赤になって、照れてるー!」

からかわれ、ますます顔が熱くなる。

会話が聞こえていたらしい黒崎さんが、そこで一言口を挟んだ。
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