black×cherry ☆番外編追加しました
「あの・・・この服は」

「うん?初代ミカちゃんが着ていた服だよ。かわいいでしょ〜」

ふんわりとした雰囲気の、空色のミニ丈のワンピース。

一昔前のアイドルが、ステージ衣装に着ていたような服だった。


(確かにかわいい。かわいいけれど・・・)


「これを、私が着るんですか?」

「そうだよ〜!お姉さんかわいいから絶対に似合うと思う!はい、早く着ちゃってくださーい!」

せかされて、思わず「はい!」と返事をしてしまう。

けれど着用したワンピースは、見た目以上に丈が短く、想像以上に落ち着かなくなる。

下着が見えそうでもじもじと足を動かしていると、「今度はヘアメイクだよ」と声をかけられ、鏡台の前に連れて行かれた。

「はい。目えつぶってねー。・・・そうそう。おねえさん、まつ毛長いねー。お肌もきれい」

「ど、どうも・・・」

本当に、私は人形状態だった。

言われるがまま、されるがままにフルメイクを施され、髪のセットもしてもらう。

ヘアアイロンですそだけゆるく巻かれた髪は、「仕上げに」と、頭のてっぺんに真っ赤なリボンをのせられた。


(わっ・・・!大きなリボン・・・!!)


子どもの頃に見た、アニメ映画の魔女の女の子のようだった。

もちろん、初代ミカちゃんがコンセプトなのだと思うけど、ミカちゃんよりも、アニメ映画の女の子の姿がかぶった。


(かわいい・・・けれど、これではしゃぐのも恥ずかしいし・・・)


女子として、リボンはかわいいと思う。

そしてリボンをのせた自分の姿に、嬉しくなる気もするけれど・・・。

「かわいい!!」

「めっちゃ似合ってるーっ!!」

女の子たちが、拍手をしながら褒めてくれた。

その歓声に、嬉しいよりも恥ずかしい気持ちが勝ってしまうようだった。











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