black×cherry ☆番外編追加しました
「ほんとにいいのか、ラーメン屋で」

「はい。ずっと行ってみたかったんです」

黒いRV車の中。

黒崎さんは、私の夕飯リクエストを再度確認。

昼のようなお店に二人で行くのは落ち着かないし、黒崎さんもそうだと思った。

そこで、いつもどういうお店に行くかを聞くと、「定食屋かラーメン屋」と返ってきたので、私はすかさず「ラーメン屋さん!」と目を輝かせたのだった。


(一度は行ってみたかったんだ)


おいしそうなラーメンを、雑誌で見かけたことがある。

ずるずるとおいしそうに食べる様子をテレビで見たこともあり、いつか行ってみたいとずっと思っていたのだった。

「行ってみたかったって・・・今まで行ったことないのか」

「はい。子どもの頃、母が作ったラーメンを家で食べたことはありますけど・・・お店で食べるのは初めてです」

「・・・マジか・・・。大丈夫か。多分、今までおまえが行った店の中で一番狭くてきたねえぞ」


(そ、そうなんだ・・・)


「大丈夫です・・・」

一瞬怯んでしまったけれど。

今日を逃したら、ラーメン屋さんに行ける日があるかどうかはわからない。

美味しいラーメンを食べるため、私は強く頷いた。















< 93 / 318 >

この作品をシェア

pagetop