black×cherry ☆番外編追加しました
「なんだそれ。逆に、純粋じゃないラーメン屋ってなに?」

「あ・・・っと、ラーメンがメニューにある中華料理屋さんには行ったことがあるんですけど。こういう、いかにも『ラーメン屋さん』っていう感じのお店は初めてで」

「ああ・・・。高い中華料理屋のことか」

話していると、店員さんがお水を持ってきてくれた。

ドン、ドン、と乱暴に机の上に二つ置く。

コップの外側が結露ではなく濡れていて、テーブルに置いたそばから辺りが軽い水たまり。

流れてきそうで一瞬ぎょっとしてしまう。

「いろいろ信じられないだろ」

黒崎さんが、フン、と笑った。

「家族で来たりはしなそうだけど。友達とかとは来ないのか」

「そうですね・・・。女の子同士だと、入りにくいしゆっくり話もしたいので・・・。やっぱり、カフェとかレストランに行きます」

「ふーん・・・。彼氏とは来なかったのか。あの、ホスト」

黒崎さんは、触れてほしくない話題に普通に何度も触れてくる。

そのたびに動揺するのも悔しく思い、気にしていないフリをした。

「はい・・・。一度だけ、一緒に食事をしたことがありましたけど・・・やっぱり、落ち着いた雰囲気のお店だったので」

「ああ・・・。そうか。同伴だもんな」

「・・・」


(意地悪なのか、悪気はないのか・・・)
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