black×cherry ☆番外編追加しました
悠翔さんにとって、私はただの客だった。
頭ではわかっているつもりだけれど、心の奥で、私だけは特別だったと未だ信じたい気持ちもあって、言葉にされるとやっぱり少し傷ついた。
「く、黒崎さんは、女の子と来たりしないんですか」
彼女はいないと言っていたけど。
悔しくて、思わず意地悪を言ってしまった。
「来るわけねえだろ・・・。めんどくさい」
もっと怒られるかと思いきや、どうでもいい、という言い方だった。
「狭いとか暑いとか、雰囲気悪いとか女はうるせえ」
(そ、そっか。私にも、『そうだぞ』って注意をしていたもんね・・・)
実際に言われたことがあるのかな。
離婚した奥さんだろうか・・・などと思っていると、それを感じ取ったのか、黒崎さんは言葉を足した。
「まあ、好きで来る女の客もいるからな。とにかく、こういうとこはオレは一人で来たいだけ」
「そうですか・・・」
きっと、友達や職場の方とも、来たりしないのだろうと思う。
連れてきてもらえた私は、希少なのかもしれなかった。
「はい、おまたせしましたーっ!」
そのタイミングで、店員の男の子がラーメンを運んできてくれた。
濁ったスープに、おいしそうにネギやメンマがのっている。
チャーシューは三枚も。
もくもくとたつ湯気からは、いい香りが漂っていた。
頭ではわかっているつもりだけれど、心の奥で、私だけは特別だったと未だ信じたい気持ちもあって、言葉にされるとやっぱり少し傷ついた。
「く、黒崎さんは、女の子と来たりしないんですか」
彼女はいないと言っていたけど。
悔しくて、思わず意地悪を言ってしまった。
「来るわけねえだろ・・・。めんどくさい」
もっと怒られるかと思いきや、どうでもいい、という言い方だった。
「狭いとか暑いとか、雰囲気悪いとか女はうるせえ」
(そ、そっか。私にも、『そうだぞ』って注意をしていたもんね・・・)
実際に言われたことがあるのかな。
離婚した奥さんだろうか・・・などと思っていると、それを感じ取ったのか、黒崎さんは言葉を足した。
「まあ、好きで来る女の客もいるからな。とにかく、こういうとこはオレは一人で来たいだけ」
「そうですか・・・」
きっと、友達や職場の方とも、来たりしないのだろうと思う。
連れてきてもらえた私は、希少なのかもしれなかった。
「はい、おまたせしましたーっ!」
そのタイミングで、店員の男の子がラーメンを運んできてくれた。
濁ったスープに、おいしそうにネギやメンマがのっている。
チャーシューは三枚も。
もくもくとたつ湯気からは、いい香りが漂っていた。