black×cherry ☆番外編追加しました
「また来たいなら、本部長に頼んでみれば。おまえの頼みなら、なんでも聞いてくれるだろ」

「・・・そうですね・・・。でも、おじさまは忙しいので。言ったら本当に無理をして連れてきてくれると思うので・・・逆に言い出しにくいです」

「・・・ああ。そうだな。オレらの仕事が増えそうだ。やめろ」

それから、黒崎さんはお皿をずいっと差し出して、「食うならやる」と餃子をくれた。

私はそのお言葉に甘え、お礼を言ってひとついただくことにした。


(これもおいしい・・・)


野菜たっぷりの具も、カリカリに焦げた皮もおいしくて、ひとつだけでも満足だった。


(なんだろう・・・。ちょっと、楽しいかもしれない)


別に、おもしろいことを言い合うわけでもないけれど、なんだかとても楽しかった。

それは、初めてのラーメン屋さんで、すごく嬉しかったから?

それとも・・・いつもと違う空間が、非日常のように思えたからかな?


(わからないけど・・・なんか、楽しいな)


ラーメンがとてもおいしくて、もらった餃子もおいしくて。

私はスープを飲み干すと、大満足でごちそうさまの挨拶をした。



















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