婚約指環は手錠の代わり!?
沈黙。
なんとなく、取ってしまう距離。

「俺……」

「涼太は友達だよ。
もう戻れないかもしれないけど、私はずっと、友達だって思ってる。
涼太の幸せ、応援してるから」

続く言葉が怖くて、慌てて遮った。
聞きたくない、未練たらたらな涼太の言葉なんて。

「……そっか」

俯いていた涼太の顔があがって目があった。
少しのあいだ見つめ合った後、唇をゆるめて涼太がふっと笑う。

「後悔したって知らないぞ」

「うん。
すると思う、後悔」

「なら」

期待を込めて涼太が一歩前近づいたが、首を振って否定する。

「でも、決めたのは私だから。
これが間違いだったなんて絶対云わない」

「……そっか」
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