婚約指環は手錠の代わり!?
毎日ごはんは、海瀬課長が作ってくれるか、外食か。
一緒に暮らすようになって、私は一度だって料理したことがない。

「わかった。
味は期待しないが、食えないものは作らないでくれ」

「……ひどいです」

右頬だけで笑うと、もう一度軽く唇をふれさせて海瀬課長は部屋の中に入っていった。

……喜んでもらおうと思ったのに。
やっぱり私は彼女じゃないから。

 
帰りに、いつも海瀬課長と寄る、スーパーに行く。

……なに、作ろうかな。

海瀬課長がいつも作ってくれるのは、まるでレストランみたいな料理。

いつもあんなの作ってて疲れないのかな。
それに、たまには家庭的なの食べたいっていうか。
肉じゃが……は嫌いな男性もいるって聞いたことがあるなー。
得意料理といえばポテトコロッケだけど、あれは手間が……。
でも、美味しいって云わせたいし。

結局、コロッケと付け合わせの野菜、それにスープともやしとニラのピリ辛和えに決めて買い物。
だいたいの予想時間で準備をし、帰るの連絡で最後の仕上げをする。
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