不機嫌なカレと秘密なつながり
「どうする? 君次第だよ」

「ち…父に確認してから、答えを出していい?」

「どうぞ?」

岸沼先生はにこっと笑うと、スーツのポケットから携帯を出した

なんなのよ! 最低な男よ

最低な教師よ

『岸沼君ともう会ったのか? 今週末にでも見合いの席を設ける予定だったのだが…もう会えて仲良くしているなら、わざわざ食事会を開くこともないな』

父の明るい声を思い出すと、あたしの気だるい身体に苛つきを与えた

岸沼 秋都(きしぬまあきと)がスーツの上着に袖を通すと、満足そうに口元を緩めた

「今日はただの消毒だよ。私を幻滅させるなよ。裏切り行為は許さない。彼を破滅させるのは、簡単なんだから」

耳元で囁いた岸沼が、あたしの首筋にキスを落としてから保健室を出て行った

さいあく…だ

岸沼とのことを、彰汰には知られたくない

知られたくないけど、アイツを避けたら…彰汰はすぐに感づく

彰汰の身体を拒めば、バスケ部を辞めちゃう
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