不機嫌なカレと秘密なつながり
辞められたら、バスケのマネージャーに責められるのはあたしだ

だからって、岸沼の目を盗んで、彰汰との関係を続けられる?

続けて、バレたら、彰汰の未来がなくなる

それも困る

「彰汰ぁ、どうしたらいい?」

あたしはベッドにうつ伏せのまま、瞼を閉じると涙がこぼれた

彰汰の迷惑にはなりたくない

せっかくバスケが彰汰の生活の中に馴染んできたのに、あたしのせいでその生活を壊すなんてできないよ

あたしはベッドから起き上がると、保健室を飛び出した

一人で寮に戻ってくると、携帯で父親に電話した

「ねえ、お見合い…嫌なんだけど」

父親になんとかしてもらえたら、そんな淡い期待をこめて電話をかけた

『え? 岸沼君と仲良くしているんじゃないのか?』

「してない。嫌よ、あんなヤツ。パパの力でどうにかならないの?」

『ならないから見合いになったんだ』

父にあっさりと振られる

そうだよね…父親の力なんて所詮、そんなもんだよね
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