不機嫌なカレと秘密なつながり
『やっぱ、諦めねえ』

その言葉だけで、あたしの心が熱くなった

嬉しく思っているあたしがいる

不謹慎だ…父の会社が倒産してしまうかもしれないのに、拒まないといけない

彰汰の手を振り払って、部屋から出て行けって言わなくちゃなのに…あたしの手は、彰汰の腕をしっかりと掴んで離せなかった

「姫歌、お前の身体は俺だけのモノだ。見合い相手なんかにやらねえ。俺の未来を潰すって言ってるなら、勝手に潰させてやれ。俺は潰されたなんて思わないから」

彰汰が、あたしと重なったまま耳元で囁いた

あたしの手をぎゅっと握りしめて、彰汰が優しい顔で微笑んでいる

「パパの仕事も…駄目になっちゃう。んっ、あ」

「駄目になるって?」

「倒産するかもって…、あぁ、ちょ、動かないでよ。真面目な話をしてるんじゃないの?」

「両方。エッチもしたいし、真面目な話もしたい」

彰汰の動きが激しくなった

ベッドの軋む音も大きくなる

「はあ。やっぱ、真面目な話より、エッチのほうがいいや」

チュっとあたしの額にキスをした彰汰が、幸せそうに笑った
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