不機嫌なカレと秘密なつながり
「明日までって…どうするつもり?」

あたしは、ベッドの下にあるパジャマに手を伸ばした

携帯のメールが鳴る

あたしはパジャマを羽織ってから、携帯のメールを開いた

『さっそく君は契約違反をおかしたね? そんなに海堂のどこがいい? それともヤツを破滅に導きたい?』

知らないメールアドレスだったけれど、誰が送ってきたのかはわかる

岸沼だ

どこで監視していたの?

まるであたしの行動を全部、どこかで見ているみたいで怖い

『変なメールがきた。彰汰、戻ってきて』

思わず、あたしは彰汰にメールしてしまった

『大丈夫。明日になれば、解決する。用事が済んだら、すぐに姫歌のところに行くよ』

もうっ! どうして傍に居て欲しいときには、傍にいてくれないのよ

どうでもいいときには、べったりと気持ち悪いくらい近くにいるのに

「彰汰の役立たず」

あたしは携帯を枕に投げると、ベッドに横になった

傍にいてよ

近くにいてよ
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