不機嫌なカレと秘密なつながり
それと同時に、岸沼先生の身体が前に倒れて、掲示板に顔面を強打した

「俺の可愛い従妹に手を出したと思うだけで、俺はお前を絞め殺してやりてえよ」

「は…勇人さん?」

「遅くなって悪かった。こいつの行動が早すぎて、俺としたことが出遅れるなんてな」

スーツ姿の勇人さんが、あたしの頭を撫で、ぎゅっと抱きしめてくれた

本家の勇人さんが、なんでここにいるのだろうか?

あたしは口をぽかんと開けたまま、勇人さんの顔を見つめていた

「あたしの学費のことで、本家と仲が悪くなったって…父から聞いてたんだけど」

「オヤジたちの揉め事なんざ、知らねえよ。俺は従妹を大切に思ってる。学費も、気にしなくていい。どこかに転校したいと思ってるなら、俺に言え。俺が手配する」

「はあ…でも、勇人さんだってまだ学生じゃあ…」

「気にするなって言っただろ。俺は決して従妹を見捨てはしない」

勇人さんが、身体を動かし始めた岸沼先生の腰をまた蹴った

「ぬお」っと言いながら、岸沼先生がまた掲示板に頭をぶつける

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