不機嫌なカレと秘密なつながり
『部活前に一回らしいよ』
『一回イッたら、部活に行ってよし…てこと?』
『やだぁ。お姫サマへの奉仕ってたいへーん』

廊下を歩くあたしの耳に、女子たちの囁きが聞こえてくる

奉仕してるのはこっちだってば!

あいつじゃない…このあたしっ!

じゃなきゃ、部活に行ってくれないの

困ってるのも、大変なのも、あたしであってアイツじゃないのよ

あたしはズカズカと図書館に入ると、適当に本を取って、椅子に座った

何よ

あたしばっかり悪者で、魔人みたいな彰汰が被害者だなんて、間違ってるわよ

「絶対、間違ってる!」

「姫歌、図書館では静かに」

背後から、部活に行ったはずの彰汰の声が聞こえてきた

後ろから彰汰が抱きしめてくると、するっとブレザーの中に彰汰の手が入ってきた

「ちょ…っと」

「図書館でスルのも、萌えるよね?」

彰汰が耳たぶを噛んだ

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