不機嫌なカレと秘密なつながり
「姫歌、寝るなよ。まだ今日は一回もしてない」

このまま寝た振りをしたら、彰汰はどうする?

「なあ、姫歌。寝るなってば」

彰汰が、あたしの身体を揺らした

彰汰は諦めたのか、揺らすのをやめると、あたしの手から携帯を取った

「おやすみ。俺のお姫様」

あたしの頬にキスをした彰汰は、肩まで布団をかけてくれると、ベッドから離れて行った

あたしは薄眼を開けて、彰汰の姿を見つめた

窓の近くにある一人掛け用の椅子に腰を下ろした彰汰は、携帯をテーブルに置いて、じっと窓の外を眺めていた

5分のしないうちに、彰汰の携帯がバイブで震えた

「はい?」

彰汰が少し小さめの声で、電話に出た

寝ているあたしに気を使ってくれているみたいだ

「マネージャー、何ですか?」

彰汰の声のトーンが下に落ちる

「明日は休むって……はあ、まあ、一緒ですけど。だから、前にも言いましたが、関係ないですから」

彰汰はむすっとした顔をすると、携帯を切った

「…んだよ。姫歌のせいにすんなよ」

彰汰は苛立たしげに、携帯を投げると、唇を噛んだ
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