不機嫌なカレと秘密なつながり
『教えてあげる』

麻耶の口の動きをはっきりと覚えている

真っ赤な口がゆっくりと動くんだ

『彰汰君って本当に小学生? もっと教えてあげたくなる』

ねっとりとした声…少し高くなって、熱い吐息が耳にかかる

香水の匂いが、俺の服に移っていくのがどんなに嫌だったか

あんたは知らないだろう

『こうやると女の子は喜ぶのよ?』

そう言って俺に、あんたが喜ぶセックスを調教されたんだ

確か、同じことを姫歌にしようとして、殴られた気がする

それでわかったんだ

あれは、麻耶が喜んでいるだけで、姫歌は喜ばないって

それからだ

あんたに触られるのがすごく嫌になった

嫌悪の対象になり、吐き気がした

「嫌な女だ」

俺は手洗い場で、顔を洗うと、タオルで抜きもせずに男子トイレを出て行った
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