不機嫌なカレと秘密なつながり
「じゃあ、何よ」

「姫歌とずっとエッチしてるし、妊娠したのかも」

姫歌の口がぽかんと開いてから、目が冷たく光った

「微妙な冗談は笑えないよ」

冗談…か

姫歌が妊娠したら、俺、嬉しいのにな

「だ…誰かに押し倒された?」

「は?」

姫歌が足を止めると、まっすぐな目で見つめてきた

女の勘は鋭いってよく聞くけど、姫歌も勘は鋭いのか?

「なんで?」

「なんとなく。ジャージから匂ってくる知らない匂いのせいかな?」

香水?

ちょっと触れただけなのに…ジャージについたのか?

麻耶の匂いが?

胃の奥がぐっと持ち上がる

吐き出すモノなんて何もないのに、何かがあがってくる感覚があった

俺は手を口にあてると、走り出した
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