不機嫌なカレと秘密なつながり
一番に近くにある水飲み場に駆け込むと、口の中に広がった酸っぱい液体を吐き出した

「彰汰、ちょっと…平気?」

追いかけてきた姫歌が、俺の背中をさすってくれる

「保健室に行く?」

「それ…いいかも」

俺は水で口を濯ぐと、姫歌に微笑んだ

姫歌の匂いに包まれたい

「ん、んっ、あ…彰汰、具合悪いのに…」

「姫歌、声出すなって」

「彰汰のせいでしょ!」

「保健室に誘ったのは姫歌だ」

「具合が悪そうだから…」

俺のジャージを必死に掴んで姫歌が、びくびくと身体を震わせる

少し火照った姫歌の頬に、俺の腕を痛いくらいに掴んでくる指が、俺の身体を興奮させた

「姫歌、シーツ濡らすなよ」

「あたしのせいにするつもり?」

「濡れてるのそっちだろ」

「失礼ね! 濡れないと怒るくせに」

姫歌の指に力が入り、思わず俺の顔も痛みで歪む

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