170回、好きだと言ったら。



「……もう、傍にいなくていいよ。
170日の約束も待てなくてごめんね。
あたしね……、テルくんに、謝りたいことが沢山あるんだ」


傍にいてほしいよ。
これから先もずっとずっと、君の隣で生きたかった。



「…あたしのことキライなんて言わせてごめんね。
テルくん、でもありがとう。
キライのままでいい。だって…、あたしのことを好きになったら死んじゃうから…。
だから、さよならしよう?」



さよならなんて死んでも言いたくなかった。



「……これで最後になるだろうから、一つだけ言わせて。
どうか、幸せになってください―…」



ぽたり、と携帯のディスプレイに涙が零れ落ちた。


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