私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
「どうぞ。美味しいかどうかわかりませんが、量は十分にありますから。遠慮なく」
私は、少なめに彼の分を取り分ける。
初めて食べさせた料理は、モツ鍋です。なんて、真面目にインタビューに答えてる高陽さんを想像して思わず笑みがこぼれる。
「俺が食べてもいいのか?えっと、その……
君は、彼のことを待ってるんじゃないのか?」
「待ってるって、誰のこと言ってるんですか?」
高陽さんは、さっと視線を机に向けて、上に置かれた写真立てを見る。写真立てには、かなり前の写真が置いてあった。
智也と二人でピースしてる写真だ。
「彼って、智也のこと?」
何で智也のことなんか……
「二人で楽しそうじゃないか。彼とは、古くからの知り合いなのか?」
なに言ってんの?
「ええ、そうですね。それに智也は、忙しくてしばらく来ないと思う。
ようやく司法試験に合格して、遊び呆けてるし。姉のところに来る暇なんかにもの」
イケメンがはっとした顔する。彼にまじまじと見られて照れてしまう。
高陽さんは、目を大きくして驚いてる。
「本当なのか?君が姉だって?彼は、君の弟なのか?」
「そうですよ。智也は、しっかり血のつながった弟です」
プロポーズする前に調べなかったのか?
ほっとしたように高陽さんは、器を手に取った。
「そうか……弁護士になるのかい?」
「多分。そのつもりだと思います」