私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~

それを聞いて私の方がびっくりした。

「智也のこと誤解してカッとなったんですか?」

そんなこと、信じられません。

「奈央、本当にごめん。この通り謝るよ。許してくれるね?」

許してくれるねって言われても、私は、別に怒ってるわけじゃない。智也を恋人と誤解したって言われた方が驚くよ。

「そんなこと言われると、混乱してしまいます」

それより、私が智也と仲良くしててカッとなったって、ほんとですか?


「ああ。プロポーズしたのも急だったからね。
君に交際相手がいても、多少のことは仕方がないと思っていた。
でも、これからは違う。
夫婦として仲良くやっていきたいんだ。
だから、俺に相談しにくいと思っても、必ず打ち明けて欲しい。
悪いようにはしないから。これからは、俺以外、頼らないで。
他の男の手は借りて欲しくはない」

彼は、どうするつもりなんだろう。この結婚のこと、真面目に考えてるのだろうか。

真面目に話そうとしてくれてるなら、こっちも真剣に話さないといけない。

私は、大きく息を吸った。

「高陽さんはこの結婚、どうするつもりですか?」

彼は、迷わず言った。

「大切に思ってるよ。せっかく結婚したんだ。
君は俺の妻だ。
結婚したら妻と、二人で結婚生活を続けていくのは当然だろう?
そう思ってるから、こうして君を迎えに来た」

「高陽さん、私なんて答えたらいいのか分からないわ。
だって、よく考えないで結婚のこと決めてしまったんだもの」

「俺との結婚を決めたこと、後悔してるのか?」
高陽さんが、心配そうにのぞき込む。

「後悔って言うか。これでよかったのかなと思ってしまって」

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