私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~

「荷物を移した?」どうして余計な事を。荷物が全部寝室に移されたって事?

これから、高陽さんの部屋に行ってパジャマを取ってこなければならないではないか。

「奥様がお留守の間に、勝手な事をして申し訳ありません」

「いえ、いいのよ」
彼の部屋に入るのは、気が引けるが。

先に謝られては、仕方がない。ふーっ。

それなら、彼がお風呂に入っている間にさっさと移してしまおう。では早速。

「それより、奥様」

「はい」階段に向かいかけた足を止める。

まだ何かあるっていうの?


「2階の寝室ですが、お二人で寝るには、寝室のベッドが小さすぎませんか?」

「へっ?」

「勝手な事をして申し訳ありませんが、旦那様と相談して新しいのを注文しておきました。

奥様が戻られるまでに届けば良かったのですが。配送の都合でもうしばらく、日にちがかかるそうです」

「新しいベッドってなに?」

「もちろん、新婚夫婦でお休みになられるしっかりしたベッドでございます。
これからが大切な時期ですから」

にこやかにお辞儀をして、しげさんは去っていった。


ちょっと待って。


新しいベッドって、二人で寝ろっていうの?

冗談でしょう?

高陽さん?

何で言ってくれなかったの?
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